• Architekt entdeckt unberührte DDR-Wohnung



    CNN) 旧東ドイツ領内だったライプツィヒで、ベルリンの壁が崩れる前の時代そのままに、アパート1室が手つかずの状態で残っているのを、建築家のマルク・アレツさんが発見した。独の各メディアが29日に伝えた。屋内には、当時のたばこや食料品が、そっくりそのまま残っていたという。

    寝室が1つの部屋に入ると、壁に掛かったカレンダーは1988年8月のまま。台所の食器棚や引き出しには、プラスティック製の食器やアルミのカトラリーが入っていたほか、旧東ドイツ時代のコーラ「ヴィータビータ」やマーガリン「マレーラ」、たばこ「ユーヴェル」、ウオツカ「クリスタル」の瓶などが残されていた。

    アレツさんによると、改築を検討するデベロッパーはこの部屋の居住者について、当局と何らかのトラブルがあった24歳男性と説明しているという。この居住者に関する最新の書類は、1989年5月に発行された捜査令状だった。居住者が書いて切手もはってあるハガキが残されていたが、投函されないまま部屋に残っていた。

    アレツさんは、日刊紙フランクフルター・アルゲマイネに「ドアを開けたとき、まるでツタンカーメン王の墓を見つけたハワード・カーターのような感じだった。ひどく雑然としていたが、歴史的な発見のようで、過ぎ去った時代への入り口に立っているようだった」と話している。